タグ別アーカイブ: 凶星化

支配によるハウスの分類(凶ハウス)

 インド占星術では、12のハウスをテーマごとに分類してグループ化するという考え方があります。そうすることで、良いハウスや悪いハウス、影響が強いハウスなど、そのハウスの性質がホロスコープを読み解く大切なポイントのひとつになります。このハウスの分類には、惑星の「在住」にだけ使う分類と、「支配」にだけ使う分類、「在住」にも「支配」にも使う分類があります。

凶ハウス

 3室、6室、11室は、凶ハウスといわれるハウスです。凶ハウスは、「支配」にだけ使われるハウス分類で、このハウスを支配する惑星は凶星化します。

 凶ハウスの強さは、11室が一番強く、つづいて6室、3室の順番になります。

 凶ハウスは、「支配」にだけ使われるので、 「凶ハウスに在住する」といういいかたはしません。3室、6室、11室に在住する場合は、10室も含めて、「ウパチャヤ・ハウスに在住する」ということになります。同様に、ウパチャヤ・ハウスは、「在住」にだけ使うハウス分類なので、「ウパチャヤ・ハウスを支配する」といういいかたはしません。

 ここでいう、惑星の支配による吉凶のことを「機能的吉凶」といい、もともと惑星が生まれもった性質としての生来的な吉凶とは区別して考えます。どのハウスを支配するのかによって決まる惑星の吉凶のことを「機能的吉凶」といいます。

実例 本田美奈子.

 本田美奈子.さんの木星は、凶ハウスである3室射手座と6室魚座を支配しているため、機能的に凶星化した木星になります。

本田美奈子. ラーシ・チャート(ホロスコープ) Honda Minako D1

本田美奈子. ラーシ・チャート(ホロスコープ) Honda Minako D1

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惑星の生来的吉凶 弱い生来的吉星(水星の場合)

 生来的な吉星のなかでも月と水星は、条件によって吉星の力が失われて凶星化する場合もあることから、基本的に弱い吉星としてあつかわれています。この弱い吉星のうち、水星についてみていきます。

 まず、水星が他にどの惑星とコンビネーションを組んでいるのかが大切です。たとえば水星が生来的吉星とコンジャンクションしたりアスペクトされている場合、水星は吉星としてしっかりはたらくことができます。その反対に、生来的凶星とコンジャンクションしたりアスペクトされている場合、吉星としてのはたらきが失われます。

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惑星の生来的吉凶 弱い生来的吉凶(月の場合)

 生来的な吉星のなかでも月と水星は、条件によって吉星の力が失われて凶星化する場合もあることから、基本的に弱い吉星としてあつかわれています。この弱い吉星のうち、月についてみていきます。

 月は、まず明るさ、光の強さ弱さによって吉凶がかわります。月が太陽と対向にあれば満月で、光は強いわけですから、満月の瞬間(太陽と対向で同じ度数)が最も光が強いということになります。反対に、月が太陽とコンジャンクションしていれば新月で、光が弱いわけですから、新月の瞬間(太陽と同室で同じ同数)が最も光が弱いということになります。

 このように、月が満月に近くて光が強ければ強いほど、吉星としての性質が強まり、新月に近くて光が弱ければ弱いほど、凶星のような性質が強くなります。

 もうひとつ月についての考え方があります。それは、月と太陽の相対的な位置関係です。月と太陽が0度から180度の位置にある場合、ようするに新月から満月に向かって満ちていくときは、吉的な性質を意味することになります。その反対に、月が180度から360度の位置にあって、満月から新月にむかって欠けていくときは、凶的な性質を意味することになります。

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