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ハウス 6室について(争い)

 インド占星術のハウスで6室には、「争い」という意味があります。

 争いごとについて、面白いインドの民話をご紹介します。

 ある金持ちの4人息子が、父の遺産をわけることになりました。遺産の中には、ゾウが17頭もいたので、なかなか話し合いがつかず、裁判で決めてもらうことになりました。

 裁判官がやってくると、4人の息子の話を聞きゾウを見て、ゾウつかいに17頭のゾウを一列にならべるよう言いました。そして、一番大きいゾウの背中にまたがると息子たちに言いました。「残りのゾウをみんなでわけるがよい」、それから、「よいか、お前たちは父親の残した財産を、ケンカもせずにこうして分けることができた。ところがこのよけいなゾウのせいで、もしもケンカになったとすれば、このゾウは不吉なゾウだ。このゾウをこのままにしておくと、お前たちの身に何が起こるかわかったもんじゃない。したがって、このゾウを4人の名前で寺に寄進することにしよう。そうすれば、お前たちの名も上がり、ケンカもなくなる。そのうえ、功徳が得られるとなれば、これにこしたことはなかろう」

 4人の息子たちは、口をそろえて言いました。「おれたち、なんでこのことを思いつかなかったんだろう・・・」

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