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ハウスの分類と機能的吉凶

 惑星がどのハウスを支配するかできまる吉凶のことを「機能的吉凶」といいますが、どのハウスを支配すると機能的吉星となり、どのハウスを支配すると機能的凶星になるのでしょうか。

 まず、トリコーナ・ハウス(1,5,9室)を支配する惑星は、機能的に吉星化します。それが生来的な凶星である火星や土星であっても同じです。

 次に、ケンドラ・ハウス(1,4,7,10室)を支配する惑星は、影響力が弱まります(これは惑星が在住するときと逆になるので、注意してください)。例えば、生来的吉星である木星や金星がケンドラ・ハウスを支配すると、その吉意が弱まるので、凶星化します。逆に、生来的凶星である火星や土星がケンドラ・ハウスを支配すると、その凶意が弱まるので、吉星化します。

 凶ハウス(3,6,11室)を支配する惑星は、生来的な吉星でも凶星でも、凶星化します。

 惑星がドゥシュタナ・ハウス(6,8,12室)を支配した場合を考えてみましょう。まず、6室はドゥシュタナ・ハウスであり、凶ハウスでもあるので、6室を支配した惑星は凶星化します。次に、8室と12室はドゥシュタナ・ハウスであり、中立ハウスですから、8室や12室を支配しているだけでは機能的に吉星にも凶星にもなりません。太陽と月以外の2つの星座を支配する惑星は、もうひとつ支配するハウスによって機能的吉凶がきまります。例えば、8室や12室を支配する惑星で、もうひとつ支配するハウスが凶ハウスの3,6,11室という場合、その惑星は機能的凶星となります。

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