フランスの中世・近世社会研究を主とする歴史家、フィリップ・アリエ　Philippe Ariès のチャート（ホロスコープ）になります。

１９１４年７月２１日　１２時００分　フランス・Blois　１Ｅ２０　４７Ｎ３５　ＺＯＮＥ００：００ で作成しています。

フィリップ・アリエスはパリ大学で歴史学を学び、卒業後は大学の教職には就かずフランス政府の設立した熱帯農業に関する調査機関に勤めながら独自の視点で研究をつづけました。１９６０年には１０年の歳月をかけた研究成果として「〈子供〉の誕生（L’enfant et la vie familiale sous l’Ancien Régime）」を発表し世界的な評価を得ました。

社会的な名声をあらわす７室ロードで伝統をあらわす木星は高度な知識をあらわす５室に在住、地位や名誉をあらわす太陽と相互アスペクトして威厳をあらわすスーリヤグルに似た惑星配置です。自分自身と専門的な職業をあらわす１０室ロードで知性をあらわす水星は１０室に在住して仕事や研究で成果を得るバドラ・ヨーガです。

フィリップ・アリエスは人口統計や図像資料などを手がかりに、ある対象へのまなざしやマンタリテmentalité（ある時代の人々が共有する心性）を浮かび上がらせる方法で、マルク・ブロックやミシェル・フーコーらの手法とも共通し、社会史や人類学的歴史学などの分野でも継承されています。

社会的な評価をあらわす１１室ロードで心をあらわす月は１０室に在住、５室ロードの土星とコンジャンクションしています。

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