このイラストに見覚えがあるでしょうか。
いったい何に見えますか?
星の王子さまで有名なフランスの作家、サン・テグジュペリが子供のころにはじめて描いたデッサンです。彼はこの絵を大人たちに見せます。大人たちは「帽子でしょ」と答えますが、彼は帽子を描いたわけではありませんでした。
次は、6歳のサン・テグジュペリが2番目に描いたデッサンです。
彼は、帽子を描いたわけではなく、象を飲み込んで消化しているウワバミ(巨大なヘビ、おろちのこと)を描いていたのです。大人たちは、こんな絵なんか放っておいて、地理とか歴史、算数とか文法に興味をもつように忠告します。6歳だったサン・テグジュペリは絵描きになることをあきらめて、飛行機のパイロットになりました。それでもサン・テグジュペリは、43歳のときに自身で描いた素朴な挿絵を含めた「星の王子さま」を出版することになります。
サン・テグジュペリのように、子供のころに思い描いていた夢を、まわりの大人たちにつぶされた、というような経験をされた人もいると思います。でも、絵描きではないけれど、彼のように40歳を過ぎてから出版というかたちで絵を世に送り出すという夢を叶えてしまうこともありますね。
自分は本当はなにがやりたかったのだろう。小さかったころの記憶をもう一度よみがえらせてみてはどうでしょうか。これから先、未来につながるヒントが隠れているかもしれませんね。
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