インド占星術のハウスで2室には、「口 くち」という意味があります。ここから「雄弁さ」という象意(しょうい)も生まれます。
中世ヨーロッパのキリスト教神学者で論理学者でもあった、ピエール・アベラール Pierre Abélard の考察をご紹介します。
「余計な一言は、饒舌と同じく無益である。過ちの原因となりえる発言には、特に慎重でなくてはならない。命とりでかつ予防のむずかしい病のようなものなので、それだけに有効な対策を講ずることが必要である」。
2室は、その人が話す話し方や内容などもあらわしています。
なんとなく人間関係がうまくいっていない、とか、周囲の人としっくりいかない、というようなときは、その原因は「口」にあるかもしれません。
その原因を自分で気づくのはなかなか難しいもので、誰かが指摘してくれるかというと、それもあまり頼りになりません。まずは、あまり余計なことはしゃべらないこと、それだけでも心がけてみるといいかもしれませんね。
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