インド占星術では12のハウスをテーマごとに分類してグループ化するという考え方があります。そうすることで、良いハウスや悪いハウス、影響が強いハウスなど、そのハウスの性質がホロスコープを読み解く大切なポイントのひとつになります。このハウスの分類には、惑星の「在住」にだけ使う分類と、「支配」にだけ使う分類、「在住」にも「支配」にも使う分類があります。
中立ハウス
2室、8室、12室は、中立ハウスといわれるハウスです。中立ハウスは、「支配」にだけ使われるハウス分類で、このハウスを支配する惑星を考える場合は、まず1つのハウスだけを支配する太陽と月は「中立」になります。2つのハウスを支配する、火星、水星、木星、金星、土星の場合は、中立ハウスともうひとつ支配するハウスが何なのかによって判断が変わります。例えば、ひとつが中立ハウスを支配していて、もうひとつが凶ハウスを支配している場合、その惑星は凶星になります。
具体的には、射手座アセンダントの場合、2室山羊座を支配する土星は、もうひとつ3室水瓶座も支配することになります。そうするとこの土星は、中立ハウスである2室と、凶ハウスである3室を支配することになるので、この土星は凶星ということになります。
ここでいう、惑星の支配による吉凶のことを「機能的吉凶」といい、もともと惑星が生まれもった性質としての生来的な吉凶とは区別して考えます。どのハウスを支配するのかによって決まる惑星の吉凶のことを「機能的吉凶」といいます。
※このページの内容は、インド占星術の入門から次のステップとしての初級レベルとなります。
インド占星術をはじめて学ぶという人は、先に入門の内容を理解することをおすすめいたします。
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