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ハウスの分類と機能的吉凶

 惑星がどのハウスを支配するかできまる吉凶のことを「機能的吉凶」といいますが、どのハウスを支配すると機能的吉星となり、どのハウスを支配すると機能的凶星になるのでしょうか。

 まず、トリコーナ・ハウス(1,5,9室)を支配する惑星は、機能的に吉星化します。それが生来的な凶星である火星や土星であっても同じです。

 次に、ケンドラ・ハウス(1,4,7,10室)を支配する惑星は、影響力が弱まります(これは惑星が在住するときと逆になるので、注意してください)。例えば、生来的吉星である木星や金星がケンドラ・ハウスを支配すると、その吉意が弱まるので、凶星化します。逆に、生来的凶星である火星や土星がケンドラ・ハウスを支配すると、その凶意が弱まるので、吉星化します。

 凶ハウス(3,6,11室)を支配する惑星は、生来的な吉星でも凶星でも、凶星化します。

 惑星がドゥシュタナ・ハウス(6,8,12室)を支配した場合を考えてみましょう。まず、6室はドゥシュタナ・ハウスであり、凶ハウスでもあるので、6室を支配した惑星は凶星化します。次に、8室と12室はドゥシュタナ・ハウスであり、中立ハウスですから、8室や12室を支配しているだけでは機能的に吉星にも凶星にもなりません。太陽と月以外の2つの星座を支配する惑星は、もうひとつ支配するハウスによって機能的吉凶がきまります。例えば、8室や12室を支配する惑星で、もうひとつ支配するハウスが凶ハウスの3,6,11室という場合、その惑星は機能的凶星となります。

※このページの内容は、インド占星術の入門から次のステップとしての初級レベルとなります。
  インド占星術をはじめて学ぶという人は、先に入門の内容を理解することをおすすめいたします。

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●関連記事 「支配によるハウスの分類(凶ハウス)  2016/01/10
        「支配によるハウスの分類(中立ハウス)  2016/01/11

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支配によるハウスの分類(中立ハウス)

 インド占星術では12のハウスをテーマごとに分類してグループ化するという考え方があります。そうすることで、良いハウスや悪いハウス、影響が強いハウスなど、そのハウスの性質がホロスコープを読み解く大切なポイントのひとつになります。このハウスの分類には、惑星の「在住」にだけ使う分類と、「支配」にだけ使う分類、「在住」にも「支配」にも使う分類があります。

中立ハウス

 2室、8室、12室は、中立ハウスといわれるハウスです。中立ハウスは、「支配」にだけ使われるハウス分類で、このハウスを支配する惑星を考える場合は、まず1つのハウスだけを支配する太陽と月は「中立」になります。2つのハウスを支配する、火星、水星、木星、金星、土星の場合は、中立ハウスともうひとつ支配するハウスが何なのかによって判断が変わります。例えば、ひとつが中立ハウスを支配していて、もうひとつが凶ハウスを支配している場合、その惑星は凶星になります。

具体的には、射手座アセンダントの場合、2室山羊座を支配する土星は、もうひとつ3室水瓶座も支配することになります。そうするとこの土星は、中立ハウスである2室と、凶ハウスである3室を支配することになるので、この土星は凶星ということになります。

 ここでいう、惑星の支配による吉凶のことを「機能的吉凶」といい、もともと惑星が生まれもった性質としての生来的な吉凶とは区別して考えます。どのハウスを支配するのかによって決まる惑星の吉凶のことを「機能的吉凶」といいます。

射手座アセンダント ハウスと支配星

射手座アセンダント ハウスと支配星

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       「支配とは・・・ 2016/01/09

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