インドの神話によると、神々たちが不死をあたえるといわれるアムリタを飲んでいるときに、こっそりまぎれこんでそれを飲んだラーフは、ヴィシュヌ神によって首を切り落とされてしまいました。ところが不死のアムリタの力で、ラーフは死ぬことなく空にとどまり、太陽と月を飲み込むようになったそうです。
ところが、ラーフには頭だけで胴体がないので、いくら飲み込んでも太陽も月もすぐに外へ出てしまい、それが日蝕と月蝕になった、といわれています。
インドでは、昔からラーフはとても嫌われています。カーストの中にも入ることができない存在として、アウトカーストとよばれたり、いくら食べても足りることがないところから、飽くなき欲望、などの意味がつけられています。
ラーフ像。大英博物館蔵。 ウィキペディアより
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