インド神話では、ヴィシュヌ神によって切り落とされた首、頭がラーフとされ、その胴体がケートゥとされています。
天文学的には、天球上の太陽の軌道である黄道と、月の軌道である白道が交差するポイントのうち、昇交点をラーフとし、降交点をケートゥとする、というのが一般的です。
どちらも実在する惑星ではなくて、あくまでも天文学的なポイントということですが、インド占星術では、それぞれ惑星のひとつと考えています。
ラーフもケートゥも、どちらもにもアウトカーストや外国人などの意味があります。頭だけのラーフは、、いくら食べてもおなかがいっぱいにならないために、飽くなき欲望という意味があるりますが、頭がないケートゥには、解脱や禁欲など、スピリチュアルな意味合いがあります。
ケートゥ像。大英博物館蔵。 ウィキペディアより
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