あくまでも火星から見た場合のことです。地球が太陽と火星のちょうど間に入ることによって、地球が太陽の面のごく一部をおおいかくしながら、黒い円形のシルエットとして通過していくように見える天文現象を、地球の太陽通過とか、地球の日面通過などとよばれています。
この現象は、284年周期で100.5年、79年、25.5年、79年の間隔で繰り返し起こります。火星から見た場合なので、この現象を観測した地球人はいませんが、次に起こるといわれる2084年11月10日には火星に入植した人による観測が期待されているそうです。
もっとも近年に起こった1984年5月11日のチャートを作成しています。
1984年5月11日 12時00分 東京 139E412 35N41 で作成しています。
チャートとしては、太陽と火星がとても緊密に180度の位置関係にあることがわかります。月で例えると、地球が太陽と月の間に入って、地球の影が月にかかることで月が欠けて見える月蝕に似ているといえます。この場合、チャートでは、太陽と月が180度対向にあって満月の状態で、そこにラーフ&ケートゥ軸が緊密に重なる場合ということになります。
次回の地球日面通過では、本当に火星からこの現象を観測する地球人があらわれるのでしょうか。2084年11月にその答えがわかります。
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