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ハウスの分類 トリコーナ・ハウス(ダライ・ラマ14世のチャート)

インド占星術では12のハウスにそれぞれ象意(しょうい)といわれる意味がありますが、各ハウスをテーマごとに分類、グループ化するという考え方があります。そうすることで、良いハウスや悪いハウス、影響が強いハウスなど、ホロスコープを読み解く大切なポイントのひとつになります。

 1室、5室、9室は、トリコーナ・ハウス Trikonas Houses といわれるハウスです。トリコーナ・ハウスは幸運のハウスといわれ、ここに惑星が在住すると、その惑星は吉星化するといわれています。

 トリコーナ・ハウスの強さは、9室が一番強く、つづいて5室、1室の順番になります。

 チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ(Dalai Lama)14世のチャート、ホロスコープです。

 1935年7月6日 4時38分 中国・Tengster Village 101E12 36N32 Zone 6:45 で作成しています。

 アセンダント(ラグナ)は双子座で、ここに太陽、水星、ケートゥが在住しています。5室天秤座には木星、9室水瓶座には土星が在住しています。9つの惑星のうち5つがトリコーナ・ハウスに在住しています。

ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世 ラーシ・チャート

ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世 ラーシ・チャート

●過去記事 「インド占星術と生まれ変わり2  2014/11/17」 はこちらです。

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結婚運を占うポイント

 結婚運を占うポイントはいくつもありますが、そのひとつに7室に在住する惑星に注目する、というものがあります。

 あなたのホロスコープでアセンダントの反対側にあるハウス、7室にはどんな惑星がありますか。

 7室に在住する惑星の性質が生来的に吉星か、凶星か。吉星があれば結婚運にとっては良い状態ですし、凶星があれば結婚運にっては良くない状態、ということになります。

 生来的に吉星というと、強い生来的吉星は木星と金星です。弱い生来的吉星は月と水星です。次に生来的凶星というと、強い生来的凶星は火星と土星です。太陽は弱い生来的凶で、ラーフとケートゥは凶星になります。

 インド占星術は、いくつもの技法を複合的に見て占い占星術ですので、このポイントだけでその人の結婚運が良いとか良くない、と言えるわけではありませんが、判断するポイントのひとつであることには違いありません。

 「私の7室には惑星がありません」という方もいると思います。その場合、結婚運はどうなるのか? 在住する惑星がない場合は、そのハウスの支配星の状態を見る、という技法もありますが、それとは別の意味合いで、7室に惑星が在住していない場合、そのハウスのテーマにあまり関心がない、という見方もあります。実はあまり結婚のことを考えていない人、なのかもしれませんね。

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惑星配置から読みとることができること

 出生時刻がはっきりして、出生図のアセンダントが確定すると、アセンダントのある位置を第1室とします。そこから時計回りに2室、3室・・・12室と見ていきます。1室は、自分の特徴や性格、容姿や健康などを見るハウス。7室はビジネスパートナーとか結婚相手などを見るハウス。ハウスによって読みとることができるテーマがあります。

 出生図、チャートとは、あなたが生まれた瞬間の惑星配置を表したものです。太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、ラーフ、ケートゥ、この9つの惑星がどのハウスに入っているか。例えばひとつのハウスに3つも惑星が入っている場合は、そこにあなたの人生のテーマがあると言ってもいいでしょう。

 例えば出生図は、こんな見方をすることもできます。わかりやすくするために、1室の中心とと7室の中心を線で結んでチャートを2分割してみてください。あなたが生まれた時、1室の中心から時計回りに7室の中心までの位置、つまり1室の中心から、2室、3室、4室、5室、6室、7室の中心までにある惑星は、地球の反対側、言い換えれば、自分の位置から見て地中にあるので、実際には見えない位置にあることになります。反対に、7室の中心から順番に8室、9室、10室、11室、12室、1室の中心までにある惑星は、空に見えていた惑星ということになります。地中に隠れたハウスは、プライベートな部分だったり、家族や家庭を表すハウスが入っています。逆に地上に見えているハウスは、仕事を表すハウスや社会的に関わっていくを表す部屋が入っています。このように出生図を半分に分割して惑星の配置を見てみると、地中側に惑星が多くある人は、プライベートを大事にする人、地上側に惑星が多くある人は、社会的に仕事を通して多くの人と関わっていく人、こんな見方をすることもできます。

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