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コンビネーション アスペクト ハウスの支配星としてのアスペクト(宇多田ヒカル)

 アスペクトとは、惑星が在住している場所から、他の惑星やハウスに影響を与える、というコンビネーションです。
 このアスペクトをみるとき、その惑星がどのハウスを支配しているのか、ということも大切になります。惑星が支配するハウスの意味が、その惑星自身の意味だけでなく、アスペクトされた惑星やハウスに影響をあたえることになります。

事例 宇多田ヒカル

 宇多田ヒカルさんの土星は、4室と5室を支配しています。ケンドラ・ハウスを支配する生来的凶星の土星ですから、土星の凶意は弱まり機能的に吉星化します。トリコーナ・ハウスを支配する惑星は、それだけで機能的に吉星化します。つまり、この土星は機能的吉星化した土星ということになります。

 土星は生来的に強い凶星ですが、機能的に吉星化した土星として、よい影響を与える力をもちます。この土星は、在住する1室天秤座以外に、3番目のアスペクトをする3室射手座とそこに在住する水星とケートゥ、7番目のアスペクトをする7室牡羊座、10番目のアスペクトをする10室蟹座に機能的吉星としてのよい影響を運びます。

(ただし、生来的な強い凶星としての土星の影響がまったくなくなるわけではありません。この土星については、機能的吉星としての良い影響と、生来的強い凶星としての悪い影響の両方を同時に考えることが大切です。)

宇多田ヒカル ラーシ・チャート(ホロスコープ) Utada Hikaru D1

宇多田ヒカル ラーシ・チャート(ホロスコープ) Utada Hikaru D1

※このページの内容は、インド占星術の入門から次のステップとしての初級レベルとなります。
  インド占星術をはじめて学ぶという人は、先に入門の内容を理解することをおすすめいたします。

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●関連記事 「支配とは  2016/01/09
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ハウスの分類と機能的吉凶

 惑星がどのハウスを支配するかできまる吉凶のことを「機能的吉凶」といいますが、どのハウスを支配すると機能的吉星となり、どのハウスを支配すると機能的凶星になるのでしょうか。

 まず、トリコーナ・ハウス(1,5,9室)を支配する惑星は、機能的に吉星化します。それが生来的な凶星である火星や土星であっても同じです。

 次に、ケンドラ・ハウス(1,4,7,10室)を支配する惑星は、影響力が弱まります(これは惑星が在住するときと逆になるので、注意してください)。例えば、生来的吉星である木星や金星がケンドラ・ハウスを支配すると、その吉意が弱まるので、凶星化します。逆に、生来的凶星である火星や土星がケンドラ・ハウスを支配すると、その凶意が弱まるので、吉星化します。

 凶ハウス(3,6,11室)を支配する惑星は、生来的な吉星でも凶星でも、凶星化します。

 惑星がドゥシュタナ・ハウス(6,8,12室)を支配した場合を考えてみましょう。まず、6室はドゥシュタナ・ハウスであり、凶ハウスでもあるので、6室を支配した惑星は凶星化します。次に、8室と12室はドゥシュタナ・ハウスであり、中立ハウスですから、8室や12室を支配しているだけでは機能的に吉星にも凶星にもなりません。太陽と月以外の2つの星座を支配する惑星は、もうひとつ支配するハウスによって機能的吉凶がきまります。例えば、8室や12室を支配する惑星で、もうひとつ支配するハウスが凶ハウスの3,6,11室という場合、その惑星は機能的凶星となります。

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