タグ別アーカイブ: 月蝕

フォン族の神話から マウとリサ

 西アフリカのフォン族の神話では、神であるナナ・ブルクから双子のマウとリサが生まれた、といわれています。

 マウは女神で月であり、西に住んでいます。リサは男神で太陽であり、東に住んでいます。二人は日蝕や月蝕のときに多くの神々を誕生させました。二人が生んだ神々は、7組すべてが双子で、それぞれ地球、空、水などの領地を配分され、そこで人間や鳥や獣、魚や木々などを支配するよう命じられたといわれています。

 インド占星術では、太陽を王(獅子座)、月を王女(蟹座)として、それぞれがひとつの城を支配していて、水星を王子(双子座と乙女座)、金星を大臣(牡牛座と天秤座)、火星を指令官(牡羊座と蠍座)、木星を司祭(射手座と魚座)、土星を召使(山羊座と水瓶座)とする考え方があります。

 また、惑星の方角は、太陽が東、西は土星、南は火星、北は水星、月は北西、木星は北東、金星は南東という説もあります。

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惑星 ラーフについて(飽くなき欲望)

 インドの神話によると、神々たちが不死をあたえるといわれるアムリタを飲んでいるときに、こっそりまぎれこんでそれを飲んだラーフは、ヴィシュヌ神によって首を切り落とされてしまいました。ところが不死のアムリタの力で、ラーフは死ぬことなく空にとどまり、太陽と月を飲み込むようになったそうです。

 ところが、ラーフには頭だけで胴体がないので、いくら飲み込んでも太陽も月もすぐに外へ出てしまい、それが日蝕と月蝕になった、といわれています。

 インドでは、昔からラーフはとても嫌われています。カーストの中にも入ることができない存在として、アウトカーストとよばれたり、いくら食べても足りることがないところから、飽くなき欲望、などの意味がつけられています。

惑星 ラーフ Rāhu 羅睺 Rafu

惑星 ラーフ Rāhu 羅睺 Rafu

ラーフ像。大英博物館蔵。 ウィキペディアより

 

●関連記事 「惑星 火星について(火星はなぜ赤い?) 2015/03/07
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5月生まれの有名人 オードリー・ヘップバーンのチャート(ホロスコープ)

 「ローマの休日」などで主演し、「永遠の妖精」といわれ、 いまもなお世界中から愛されている女優、オードリー・ヘップバーン Audrey Hepburn のチャート(ホロスコープ)をみてみます。

 1929年5月4日 3時00分  ベルギー・ブリュッセル  4E22 50N50 ZONE 0:00 DST 1:00 で作成しています。

 アセンダント(ラグナ)は、水瓶座です。1室水瓶座には、月が定座で在住しています。

 顔をあらわす2室魚座には、美しさをあらわす金星が在住しています。金星は、高揚の度数を超えていますが、ヴァルゴッタマの強さをがあります。つぎに、芸術や女優をあらわす3室牡羊座には、高揚の星座に在住する太陽と木星がコンジャンクションして、高貴さや品の良さをあらわすスーリヤ・グル・ヨーガを形成しています。

 この太陽は、ラーフとコンジャンクションして度数が近いため、日蝕が月蝕が起こる可能性があります。調べてみると、5月9日に皆既日蝕が観測されています。オードリー・ヘップバーンも、何かしら運命的なものをもって生まれてきた人なのかもしれませんね。

オードリー・ヘップバーン Audrey Hepburn ラーシ・チャート(ホロスコープ)

オードリー・ヘップバーン Audrey Hepburn ラーシ・チャート(ホロスコープ)

●関連記事 「スーリヤ・グル・ヨーガ(フランシスコ1世のチャート) 2014/12/08
        「3月生まれの有名人 桜井和寿のチャート(ホロスコープ)  2015/03/08

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インド占星術でみる日蝕や月蝕とは

 ホロスコープ上でラーフ&ケートゥの軸と太陽&月の軸が重なると日蝕または月蝕が生じます。

 太陽と月が対向の位置にあって近い度数にあるときが満月で、同じ星座(ハウス)の近い度数にあるときが新月になります。

 太陽と満月の月が、ラーフ&ケートゥと近い度数でコンジャンクションする場合、地球のどこかで月蝕現象が観測できます。逆に、太陽と新月の月が、ラーフ&ケートゥと近い度数でコンジャンクションする場合、地球のどこかで日蝕現象が観測できます。

 インド占星術では、この日蝕や月蝕が人に運命的な力を働らかせる、といわれていて、特に月蝕については、良くも悪くもストレートに精神的、霊的な影響を受ける、と言われています。ホロスコープにおいては、日蝕や月蝕の前後に生まれた場合、その人の人生に重大な出来事を経験することが多いため、注意深くチャートを確認する必要があります。

自分のホロスコープに日蝕や月蝕の影響があるのでは、という人は、実際の日蝕、月蝕の現象についても注意が必要になるかもしれませんね。

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