タグ別アーカイブ: 惑星

惑星 太陽について(太陽と月と星は家族だった?)

 中国のお話をご紹介します。

 「昔、太陽は父、月が母、星が子供たちで、これらは家族だった。月は子供思いだが、太陽は残忍で、朝早く家を出た子を食べ、夕方遅く帰った子を食べていた。その子たちの血が朝焼けと夕焼けである。

 このような太陽のおこないが、とうとう月にばれて、月は太陽と別れた。月の流した涙が夜露になり、月の歯ぎしりが雷鳴、霰(あられ)は月の歯である。月は星とずっといっしょにいるが、太陽は一人ぼっちである」

 太陽が父親をあらわし、月が母親をあらわすというところは、インド占星術でも同じです。チャート(ホロスコープ)でも太陽で父親の特徴、月で母親の特徴をそれぞれ見ることができます。また、太陽と月の位置関係から、両親の関係を見ることもできます。

インド占星術の広場ダルシャナ 太陽 sun  画像:ウィキペディアより

インド占星術の広場ダルシャナ 太陽 sun  画像:ウィキペディアより

●関連記事 「惑星 太陽について(地球にもっとも近い星) 2015/03/12
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惑星 火星について(火星はなぜ赤い?)

 夜空に赤い火星を見た、という人もいるでしょう。地球のすぐ外側をまわる火星には運河があるとか、火星人がいるのではなど、さまざまな興味をひく惑星が火星です。昔の人には、夜空をさまよう火星の赤い輝きは、とても不気味なものに見えたらしく、ギリシャ・ローマでは、戦争であるマース(アーレス)の名がつけられました。

 太陽からの火星までの平均距離は、2億2800万キロメートルで、太陽と地球の間の距離の1.52倍。その軌道はかなり楕円形で、太陽に遠いときと近いときの差は、4250万キロメートルもあるそうです。ちょうど地球と並ぶように接近するとき、地球からの距離も、5600万キロメートルから1億100万キロメートルの間に変化します。

 地球にもっとも近づいたときを「大接近」、もっとも遠いときを「小接近」とよぶそうです。火星の接近は、約2年2ヶ月ごとにくりかえし、大接近は、15年か17年ごとに起こる現象です。

 最後に、なぜ火星が赤く見えるのか。その答えは、表面が酸化鉄(赤さび)を多く含む岩石で覆われている、というのが答えです。

火星 mars 宇宙情報センターのサイトより (c)NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), J. Bell (Cornell University), and M. Wolff (Space Science Institute, Boulder)

火星 mars 宇宙情報センターのサイトより (c)NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), J. Bell (Cornell University), and M. Wolff (Space Science Institute, Boulder)

●関連記事 「惑星 火星について(怒り)  2015/01/23
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惑星 金星について(金星は真夜中には見えないってホント?)

 金星は、直径が地球の0.95倍、重さも0・82倍と、もっとも地球に似ている星です。太陽のまわりを約225日で一周し、自転周期は約243日というように、自転周期の方が長い星です。また、自転の方向が、他の星たちとは逆向きで、金星では、太陽が西から昇って、東に沈むそうです。

 金星は真夜中に見ることができないのか? 答えは、イエスです。金星は、地球からは、太陽の近くに見えることから、夜中ではなくて、夕方または明け方の空に見ることができる星です。これが「宵の明星」、「明けの明星」といわれる理由です。

金星 venus 宇宙情報センターのサイトより (c)NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), J. Bell (Cornell University), and M. Wolff (Space Science Institute, Boulder)

金星 venus 宇宙情報センターのサイトより (c)NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), J. Bell (Cornell University), and M. Wolff (Space Science Institute, Boulder)

●関連記事 「惑星 水星について(太陽に一番近い星)
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惑星 水星について(知識、知能)

 インド占星術の惑星で水星には、「知識、知能」という意味があります。

 知識、知能について、面白いインドの民話をご紹介します。

 王さまは、領内で手広く商売をやっているものがたいそう金持ちだと聞いて、その金を手に入ることを考えました。

 王さまはその商人を宮廷によんで言いました。「わしは、商人のお前に手に入れてもらいたいものがある。ほしいものは4つ。一つ目は、どんどん減っていくもの。二つ目は、どんどん増えていくもの。三つ目は、減りもせず増えもしないもの。そして最後は、減ってもまた増えるものだ。この先半年のあいだに、この四つを手に入れてもらいたい。もし約束の期限がきてもこの四つをとどけることができないときは、お前の持っている財産をすべてわしがもらうことにする。よいな」

 商人はこれ聞いて、「さてどうしたものか。このままでは財産は残らず王さまのもの。わたしは無一文だ・・・」。商人はすっかり気を落としてしまいました。そんな夫をみた女房は、ある日夫にわけをだずねました。夫から話を聞くなり女房は言いました。「そんなものだったら、あたしがお嫁に来たとき里から持って来たわよ。いまもちゃんとしまってあるわ」。そして女房は、宮廷にでかけていきました。

 女房は王さまの前で言いました。「あなたははじめに、減りつづけるもの、とおっしゃいましたね。それは寿命でございます。それから二つ目の、増えつづけるもの、それは人間の欲望でございます。こればかりはいつまでたっても、これでいいということがありません。三つ目は、減りもせず増えもしないもの、それは、人の運命でございます。そして最後の減ってもまた増えるものは、自然でございます」。

●関連記事 「惑星 木星について(裁判官)  2015/02/10
        「ハウス 6室について(争い)  2015/02/11」 

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星の王子さま サン・テグジュペリのチャート(ホロスコープ)

 いくつかの惑星を旅する王子さまは、ある小惑星で一人の王様と出会います。この王様は、自分の権威が傷つかないことだけに執着しています。また、この王様は、他の惑星のことを「あれらみんなを支配している」と言いました。

 ある惑星では、事業家(ビジネスマン)にも出会います。その事業家はとても忙しく、計算ばかりしていて、王子さまがやってきても顔を上げようともしません。王子さまは「なにを計算しているのか」とたずねると、「惑星の数だ」と言いました。王子さまは「その星をどうするのか」とたずねると、その事業家は「どうもしやしないさ。所有しているだけだ」と答えました。王子さまが他の惑星で王様に会ったことを話すと、その事業家は「王様は所有しないんだ。支配するんだ。所有するのと支配するのとでは、大違いだよ」と言いました。

 この王子さまと事業家のやりとりを聞いていると、サン・テグジュペリは占星術的な知識も持ち合わせていたのかも、と思わせますね。

 サン・テグジュペリ Saint-Exupéry のチャート(ホロスコープ)になります。

 1900年6月29日 9時15分 フランス・リヨン 4E51 45N45 ZONE 2:20 で作成しています。

 アセンダント(ラグナ)は、蟹座19:12、月と水星とコンジャンクションです。

サン・テグジュペリ Saint-Exupéry ラーシ・チャート(ホロスコープ)

サン・テグジュペリ Saint-Exupéry ラーシ・チャート(ホロスコープ)

 

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在住する星座による惑星の強さ(定座・自室)

 惑星には、在住する星座によって強くなる場所があります。その一つに、自分の星座に在住している、という条件があります。

 太陽は、獅子座が自分の星座です。月は蟹座が自分の星座です。太陽と月は、自分の星座が1つだけですが、火星、水星、木星、金星、土星は、2つの星座が自分の星座になります。火星は牡羊座と蠍座、水星は双子座と乙女座、木星は射手座と魚座、金星は牡牛座と天秤座、土星は山羊座と水瓶座が自分の星座になります。

 また、自分の星座に在住している惑星を、「定座」とか「自室」に在住などと言います。定座の惑星は、自分の星座に在住していることから、居心地が良いため、惑星の状態も良くなり、その惑星が在住するハウスも良くすることになります。

在住する星座による惑星の強さ(定座・自室 own)

在住する星座による惑星の強さ(定座・自室 own)

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それぞれの惑星の速さとは・・・

 惑星はどのくらいの速さで12星座を一周するのでしょうか。

 まず太陽が12星座を一周するスピートは、365日と5時間48分46秒です。ひとつの星座を約1ヶ月かけて移動します。
 月は、27日と7時間43分(ひとつの星座を約2日と4分の1)。
 火星は、1.8809年(ひとつの星座を約1年と10カ月)。
 水星は、0.2409年(ひとつの星座を約2.8カ月)。
 木星は、11.862年(ひとつの星座を約11年と10カ月)。
 金星は、0.6152年(ひとつの星座を約7カ月と少し)。
 土星は、29.458年(ひとつの星座を約2年と5カ月)
 ラーフとケートゥは、18.6年(ひとつの星座を約1年と7カ月)。

 例えば同級生のお友達なら、スピードが遅い惑星の木星や土星、ラーフやケートゥが同じ星座にあるケースが多いことになります(別の星座のケースもあります)。動きが遅い惑星は、影響力が大きい、といわれていますが、土星は、2014年11月2日の夜に天秤座から蠍座に移りました。

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